ドライバーは運転中に、多くの情報を目から取り入れなければなりません。運転後に、「目の疲れ」を感じるのは、そのためです。

運転中は、何となく前を見ているわけにはいきません。前方や側面、後方と集中しながら運転しなければならないので、目は当然、疲れやすくなります。
暗やみになる夜間の運転や長距離の運転、知らない道の運転、スクールゾーンでの運転、そして雨の日に運転する場合は、心理的なストレスも加わるので疲労がさらに大きくなります。

通常、人は1分間に10～20回程度の「まばたき」をしていますが、自動車の運転に集中すると、まばたきが極端に減ると言われています。
そうなると目が乾燥しやすくなるうえ、睡眠不足やコンタクトレンズ使用などの要因も加わると、その疲労感は目だけにとどまらず、全身に及びます。

ですから、少しでも目の負担を軽減するためにも運転中の姿勢には気を付けましょう。
シートの位置、背もたれの角度に気をつけ、安定した姿勢で運転できるように調整しましょう。
シートは、深く腰掛けた状態で、膝が軽く曲がるような状態でも、足がブレーキペダルまで届くようなシートの位置にすると良いとされています。

背もたれは、背中を背もたれに着けたとき、肘を軽く曲げた状態でハンドルを握れる程度の角度に調整しましょう。背もたれが倒れ過ぎていると、ハンドルが遠い状態で腕を上げっぱなしになるので、腕から肩にかけて緊張を強いられ疲労が増します。

また、長時間の運転の場合は、一定の時間ごとに休憩しましょう。
個人差はあると思いますが、1時間半から2時間おきに休憩をとるのが良いとされてますが、ポイントは、疲れを感じてから休憩をするのではなく、疲れを感じる前に休憩することです。
ですから、長距離運転の場合、休憩時間も考慮した時間にゆとりのある計画を立てることが大切です。