疲れ目と眼精疲労は、目に負担をかけることで疲労を感じるものですが、この2つはちょっと違います。

パソコン作業や車の運転などで、目がかすれたり、目に痛みを感じたりする症状が、一晩寝ても症状が改善されず、慢性的に感じるようなケースを眼精疲労と呼んで、単なる疲れ目と区別しています。

単なる疲れ目なら、目を休めてやれば、疲れは徐々に薄れていきますが、眼精疲労の場合、何もしなければ、全身の強い疲労、頭痛、肩こり、吐き気など、どんどん症状は悪化していきます。ときとして、日常生活に支障をきたす場合さえあります。
眼精疲労は、脳と全身の疲労と考える必要があるのです。

眼精疲労は、パソコンなどでの目の酷使や筋肉の過緊張のほか、コンタクトレンズの不適切な使用、そして姿勢不良や運動不足などが複雑に絡み合って、充血・涙・目のかすみ・痛みなどの症状となって現れます。

眼精疲労は、多くは、目の周りの症状ですが、目以外に症状が出ることもあります。

頭痛や倦怠感や肩こりなどの症状が出ることもありますし、吐き気がしたりめまいに襲われる人も見受けられます。
目に原因があるとは限らず、精神的なものが関わっているケースもあります。また、また、かぜやインフルエンザのほか、耳や鼻の病気などで眼精疲労が起こり得ます。

眼精疲労は、現在の生活習慣の見直しや、仕事の環境を改善などの意識的に取り組まないと、眼精疲労の症状は解消できません。

眼精疲労は、日頃の目の負担を軽減する環境づくりが大切です。そうした、ちょっとした工夫の積み重ねが眼精疲労を予防します。