カラーコンタクトが登場して以来、コンタクトレンズを視力矯正の医療器具というより、ファッションアイテムの一つとして気軽に使用する人が多くなってきています。
しかし、こういった使い方をしている方々は、レンズの取り扱いが雑になっているケースや、正しとは言えない使い方をしているケースも多く、コンタクトレンズによる眼障害が多く報告されています。

これは、視力矯正を目的に使用している人にも同じことが言えるます。毎日の取り外しや洗浄が面倒になったり、長年の使用で慣れてしまうことで、ついつい雑に取扱ってしまう方が多いのです。

手軽だと思われているコンタクトレンズですが、正しい使用法を怠ると、最悪の場合、失明する可能性さえある危険なものだということを認識して下さい。

コンタクトレンズのトラブルの主な原因として、「寝ている間も装着している」とか「使用期限を過ぎても使い続けている」など、一見ありえなそう原因ですが、直ちに目に障害が現れなければ、一日くらいは大丈夫などと理由をつけて、面倒な作業を怠ります。これに「慣れ」てしまうと、目の痛みや充血など「現実」に目に症状が現れるまでサボり続けてしまうのです。しかし、目に症状がでたときでは、遅いのです。

特にソフトレンズの場合、目に入れていても違和感が少ないことから、目に異変が発生していてもなかなか自覚しずらく、気付いたときには視力低下から回復するのは手遅れということもありますので注意して下さい。

コンタクトをしていて、黒目のまわりが充血したり、目に異物感を感じたり、物が見えにくいなどの症状は、結膜炎などの病気の可能性が疑われますが、この症状が続き、目の強い痛みで涙が止まらなくなってくると、早めに眼科へ行くことをお勧めします。こうなると、角膜に炎症が起きている可能性があり、そのまま放置しておくと、最悪の場合は失明してしまうこともあるのです。そもそも角膜は、細菌に対する抵抗力（免疫力）が弱いのです。
そんな抵抗力の弱い角膜の上に、コンタクトを装用したまま不潔な状態でいると、細菌などが繁殖し、眼に炎症を起こすのは当たり前なのです。

コンタクトレンズは、手軽に視力を矯正できる非常に便利なものです。そして、正しい使用をすれば、多くのコンタクトレンズのトラブルは避けられるはずです。