仕事柄、一日中VDT作業に従事しなければならない人も多いと思いますが、長時間のパソコン作業が目に悪いと分っていても、仕事なら、簡単に止めるわけにはいきません。
とはいえ、パソコンの作業時の姿勢を正すだけでも目の負担は軽減できます。正しい姿勢視力低下の予防になるだけでなく、肩や首、腰への負担をも軽減し集中力の持続を助けるのです。

正しい姿勢のポイントは、「椅子の高さ」にあります。椅子というと机の付属品のようなイメージですが、こと姿勢という視点では、まず、椅子の高さの調整が最優先なのです。

椅子の適正な高さは、椅子に深く腰掛けた状態で、足の裏全面が床につくように高さが良いとされています。床に足裏がしっかり着かないと、腰への負担が大きくなります。
もし椅子を最大限に下げても床に足がつかない時は足元に木箱など置いて調整します。背中が背もたれにつかない時はクッションなどを背中においてフィットさせます。

椅子の高さを調節したら、次に机を合わせます。机とお腹の間に握りこぶし一つ分の隙間を開けて椅子に深く座ります。この時に両腕を軽く机において肘が直角なるように机の高さを合わせるのがポイントです。

最後にデスクスタンドがある場合は、利き手ではない側前方に置くのが良いでしょう。目に直接光が入らないように方向を調節し、もし目に入る場合はフードを付けて光を遮ります。最近は、チラツキの少ない目に優しいスタンド照明も発売されていますので、調べてみてはいかがでしょうか。